1974 年 69 巻 11 号 p. 774-777
清酒の味の甘辛の程度 (y) と, 濃淡の程度 (Z) を測る客観的な尺度を構成する目的で, 還元糖分 (S) と酸度 (A) に対する回帰式を求め, 次の両式を得た。
Y=0.86S-1.16A-1.31
Z=0.42S+1.88A-4.44
また, 現場でも利用できるように, 日本酒度 (N) と酸度から推定する式を導いた。
これらの式の推定の精度を検討したところ, 実用的にかなり役立つ程度に信頼できることを知ったので, 設計上に役立てるための図による手段を示し, これを提案した。