日本釀造協會雜誌
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麹菌酵素による蒸米からオリゴ糖の生成について
(その2) マルトースおよびアルコール添加の蒸米から生成される糖について
馬場 茂小栗 勇福沢 幹雄飯田 俊彦小林 巌今井 謹也
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1974 年 69 巻 12 号 p. 841-843

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抄録

蒸米にマルトースおよび各種濃度のアルコールを添加し, それぞれに麹菌酵素を作用させた結果次のような結論を得た。
1.マルトースは分解または転移作用により, 反応8時間目でほとんど消失した。
2.マルトース無添加の場合に比べ, ニゲロ頁ス, コージビオース, イソマルトースおよびイソマルトトリナースの増加がみられた。
3.アルコールの酵素作用への影響は大きく, 特に15%以上の濃度の場合は蒸米の糖化現象を著しく阻害した。

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