日本釀造協會雜誌
Online ISSN : 2186-4004
Print ISSN : 0369-416X
ISSN-L : 0369-416X
出雲神話と酒造り
速水 保孝
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 82 巻 8 号 p. 562-566

詳細
抄録
酒にまつわる地名や説話が各地方ご多数あると思われる。それを辿ることも文化のひとつてはないか。そこで著者には神々の国に出雲を中心として記述していただいた。
ロマン溢れる神話の国「出雲」と酒造りについて,記紀や風土記を考察しつつ,古代の酒から現存している濁酒まで言及している。八岐大蛇で有名な「八監折の酒」は果実の酒であり,韓国から出雲へ渡来した人々により,我国で最初にこうじを用いた醸造が始まり,出雲人から他へ波及したと推論している。
また,現在も続いている出雲佐香(サカ)神社の神事濁酒祭リと地名説話から,サカの名がついた土地が,出雲地方の酒造りの中心地であり,出雲杜氏の出生とも関連づけて説明している。
著者関連情報
© 公益財団法人 日本醸造協会
前の記事 次の記事
feedback
Top