異なった経過をたどった鞍状塞栓の2例

抄録

要　旨：鞍状塞栓は下半身の急激な循環不全により，生命の危険にさらされる可能性が比較的高い疾患で，早期対応が必須であるが，MNMS(myonephropathic metabolic syndrome)などの術後合併症に悩まされることも多い。今回当科で経験した鞍状塞栓の2症例は，異なった経過・転帰となった。本疾患についての文献的考察を含め，この2症例を報告する。