脈管学
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原著
85歳以上の腹部大動脈瘤に対する外科治療成績
佐藤 俊輔松田 均伊庭 裕田中 裕史佐々木 啓明荻野 均
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 52 巻 January 号 p. 1-4

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抄録
要 旨:腹部大動脈瘤の外科治療施行した85歳以上の106例を対象とした。破裂は13例。人工血管置換80例,EVAR 26例。結果:病院死亡は,破裂例30.8%,非破裂例では人工血管置換6.0%,EVAR 0%。生存率は3年74.2%,5年46.0%。非破裂例では術式による生存率の差はなし(p=0.544)。術後平均余命以上経過した61例中,31例(50.8%)が平均余命以上に生存。結語:85歳以上の腹部大動脈瘤治療において,慎重な適応と術式の選択により,平均余命の達成が可能であった。
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