要 旨:慢性腎臓病(chronic kidney disease; CKD)患者における腎動脈狭窄(renal artery stenosis; RAS)を超音波検査により評価した。対象は2007年4月から2010年7月までに腎血管超音波検査を実施した219例とした。検査時の推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate; eGFR)60 mL/min/1.73 m
2未満または尿蛋白陽性例をCKDと定義した。CKD群113例中,20例(18%)に超音波検査上のRASが認められ,非CKD群106例中6例(6%)に比し有意に高率であった(
p=0.006)。CKD群にRASは多く存在し,その評価に超音波検査は有用であった。
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