東京医科歯科大学血管外科
2014 年 54 巻 1 号 p. 1-4
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
要 旨:膝窩動脈捕捉症候群は,膝窩動脈が捕捉され下肢血行障害をきたす疾患であり若年男性に多く発症するとされている。本症例は63歳,女性。右下肢間歇性跛行を主訴とし,CT検査で右膝窩動脈の閉塞と右膝窩部に異常筋束を認め,膝窩動脈捕捉症候群と診断した。手術は異常筋束の切離および自家静脈グラフト置換術を施行し,跛行症状の消失が得られた。膝窩動脈捕捉症候群は高齢者にも発生する可能性があることを考慮すべきである。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら