脈管学
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症例報告
潰瘍性大腸炎に合併した腎血管性高血圧の1 例
田中 景子内田 治仁平松 澄恵天田 雅文井上 章子奥山 由加梅林 亮子郷原 英夫大澤 晋平岡 佐規子寺坂 律子杉山 斉和田 淳
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 54 巻 10 号 p. 167-172

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抄録

腎血管性高血圧はさまざまな疾患を原因とする。今回我々は,潰瘍性大腸炎に腎血管性高血圧を合併した症例を経験した。症例は40 歳男性。造影CT と血管造影で右腎動脈の閉塞と側副血行路の発達を認めた。さらに左腎区域動脈と肝動脈の狭小化,両側内腸骨動脈の閉塞と腹部大動脈の一部壁不整がみられた。FDG-PET で大動脈炎症候群は否定的であった。皮疹や結腸粘膜の生検で血管炎の所見は得られず,診断に苦慮した症例であった。

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