脈管学
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総説
パルスレーザーによる血管内焼灼術の進歩
榊原 直樹神作 麗山岡 啓信明石 浩和天野 篤
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 54 巻 12 号 p. 185-192

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抄録
要旨:世界で初めて血管内レーザー焼灼術に導入されたのは連続波レーザーであった。しかし,熱制御機構がないため合併症が少なからず発生したことから,より長い波長への移行や改良型ファイバーが開発されてきた。一方で,熱制御機構のあるパルスレーザーも並行して開発されている。本稿ではパルスレーザーの理論背景から連続波レーザーとの違いを論じ,最新のパルスレーザー理論であるMicropulsation 法(MP 法)まで解説する。MP 法は血液や静脈壁の熱緩和時間に対応した焼灼が可能で,連続波レーザーよりも高い有効性と安全性が期待できる。
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