抄録
要旨:既存治療抵抗性の重症下肢虚血(critical limb ischemia; CLI)患者を対象としたCD34 陽性細胞移植による血管再生治療は,2003 年に当施設で初期臨床試験が開始された。全例で下肢大切断を回避し,CLI離脱率は細胞移植後1 年で88%の高率であった。長期成績では,高頻度のCLI 離脱,下肢虚血所見の改善等が移植後4 年まで持続していた。2008 年からは再生医療領域で本邦初の医師主導治験を実施し,初期臨床試験での良好な成績がほぼ再現された。現在,CD34 陽性細胞の薬事承認を目指し,検証的治験の準備を進めている。