抄録
要旨:静脈うっ滞性下腿皮膚病変の原因となる不全穿通枝(IPV)に対する内視鏡下筋膜下不全穿通枝切離術(SEPS)は,Linton 手術に変わる低侵襲な術式として欧米で行われ,良好な成績も示されたが,21 世紀に入るとあまり施行されなくなった。その背景を検討すると,手技成熟の不十分,日本との医療制度の大きな違いの二点が浮上した。日本のSEPS は欧米より簡便で質の高い術式で行われ,治療成績も欧米より良好である。保険収載され,さらなる術式の工夫により日帰り手術の確立も可能な治療であり,治療選択肢として有望であると考える。