2015 年 55 巻 2 号 p. 13-20
要旨:980-nm ダイオードレーザーによる血管内レーザー治療(EV 群)と大腿ストリッピング(ST 群)の治療成績,静脈機能を比較検討した。両群ともに初期成功率100%で,重大な合併症はなかった。EV 群は94.3%の症例で術前の自覚症状が軽快し,術後12 カ月で血管閉塞率98%,EHIT 合併11.9%(Class 3:0.7%)であった。空気容積脈波法による静脈機能の検討では,両群ともに術後有意に改善したが,EV 群の静脈機能の改善はST 群には及ばなかった。