脈管学
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症例報告
ネック内偽腔で対側脚の展開不全に陥ったメインボディに対しDouble-Barrel Sandwich法でベイルアウトし得た1例
三富 樹郷鳥羽 麻友子倉持 雅己篠永 真弓千葉 義郎倉岡 節夫
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 58 巻 1 号 p. 5-8

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抄録

81歳男性。ネックに慢性限局解離を伴う腹部大動脈瘤に対して腹部大動脈ステントグラフト内挿術を行った。メインボディが偽腔内を通過したことに気付かず,展開後対側脚が解離の隔壁にトラップされ開大しなかった。やむなく真腔に対側脚ステントグラフトを内挿してDouble-Barrel Sandwich法で展開した。合併症なく経過しているが,ステントグラフトの適応外使用であるため慎重に経過観察する方針である。

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