2022 年 62 巻 10 号 p. 89-95
末梢型肺動脈狭窄症(PPS)は末梢肺動脈に狭窄や閉塞を呈する疾患であり,先天性疾患を合併しない純型PPSの若年成人患者の報告が増えている。最近,もやもや病の疾患感受性遺伝子多型(RNF213遺伝子;p.Arg4810Lys)が,PPSや腎動脈狭窄,アテローム性動脈硬化頭蓋内狭窄などのさまざまな血管疾患の発症・進展に関与していることが明らかとなった。本稿では,当院でのPPS診療経験を踏まえ,この新たな疾患概念(RNF213 vasculopathy)に関する最新の知見を紹介する。