2023 年 63 巻 7 号 p. 121-125
55歳男性。von Recklinghausen病があり,右血胸に対して緊急開胸止血術の既往がある。38°Cを超える発熱と咳嗽症状で受診し,COVID-19の診断で入院加療中であった。入院5日目に突然の背部痛を認め,呼吸不全の進行を認めた。右鎖骨下動脈の分枝の動脈瘤からの出血が原因であると考えられた。血管塞栓術を行い,止血を行なったが,その後,全身状態不良で死亡した。COVID-19感染が,von Recklinghausen病による血管病変に影響した例は稀であり,報告する。