脈管学
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症例報告
9年間のステロイド投与中に発症した特発性胸部大動脈破裂の1手術例
古山 和憲西田 聡鷹合 真太郎
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 65 巻 7 号 p. 81-85

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抄録

80代,男性。ネフローゼ症候群のため,9年間ステロイドが投与されていた。突然の胸背部痛にて当院を受診した。Computed tomography(CT)検査では,下行大動脈に破裂点と思われる潰瘍性突出像を認めた。大動脈解離などを疑う検査所見はなく,特発性胸部大動脈破裂と診断し,胸部大動脈ステントグラフト内挿術(thoracic endovascular aortic repair; TEVAR)を行った。術後CT検査では,破裂点はステントグラフトで閉鎖されていた。特発性胸部大動脈破裂の一因は,ステロイド投与による大動脈壁の脆弱化と考えられた。

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