Journal of Computer Aided Chemistry
Online ISSN : 1345-8647
ISSN-L : 1345-8647
SOMPLS法によるマルチターゲット構造活性相関モデルの図示化と化学的解釈に関する研究
長谷川 清船津 公人
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2011 年 12 巻 p. 47-53

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抄録

定量的構造活性相関(QSAR)では、部分最小2乗法(PLS)が統計手法として特に注目されている。QSARへの成功例以来、PLSは複雑なデータ構造に関連するより複雑な要求を克服して進化してきた。その中で、特に、図示化と化学的解釈に特化したPLSの別法がマルチターゲット構造活性研究では望まれてきた。本研究では、3つのセリンプロテアーゼレセプター(トロンビン、トリプシン、ファクターXa)に対する阻害剤の活性予測のために、SOMPLSを適用した。VolSurf記述子を化学記述子として使用した。SOMPLS解析の結果から、どのような化学構造的特徴がそれぞれのセリンプロテアーゼタンパクの阻害に関連するかのラフなトレンドを見つけることができた。X線結晶構造と対応するアミン酸から、これら化学構造的特徴の妥当性を検証することができた。

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© 2011 日本化学会
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