Journal of Computer Aided Chemistry
Online ISSN : 1345-8647
ISSN-L : 1345-8647
<ファクトデータベース・フリーウェア特集号> DPClus: タンパク質相互作用解析を主目的とする密度-周辺構造に基づいたグラフ・クラスター解析ソフトウエア
アミン モハマド・アルタフル辻  尚黒川  顕旭  弘子真保  陽子金谷 重彦
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2006 年 7 巻 p. 150-156

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抄録
本研究では、いままでに開発を進めたクラスタリング・アルゴリズムに基づいて開発を進めたグラフ・クラスタリング・ソフトウエアについて報告する。本アルゴリズムは、要素間がお互いに密に連結した領域を抽出するために開発されたアルゴリズムである。ユーザーは、密な結合関係のみをクラスターとして抽出したい、あるいは疎な結合関係までを考慮に入れたいなどの目的に応じて適切な範囲内で二つのパラメータを自由に設定することができる。本ソフトウエアは一般にはグラフ・クラスタリングとして用いるが、非常に複雑なタンパク質相互作用関係からタンパク質複合体を検出することに焦点をあてることもできる。さらに、本ソフトウエアは、適切な分子機能単位を表すタンパク質のクラスターを視覚化することも可能であり、また、その他の多くのネットワークで表現されるデータから適切なクラスターを抽出することにも適用可能である。
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© 2006 日本化学会
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