2022 年 19 巻 1 号 p. 47-50
アフリカマンゴノキ(学名 Irvingia gabonensis)は,その種子抽出物において抗肥満作用を有することが知られている.本研究では,機能性表示食品として販売されているアフリカマンゴノキ抽出物市販品を用いて,高脂肪食負荷マウスにて抗肥満作用を確認した.その結果,アフリカマンゴノキ抽出物市販品を配合した高脂肪食摂取群は,高脂肪食摂取群と比べて,体重および精巣周囲脂肪を除く内臓脂肪重量の有意な低下が認められた.このことから,アフリカマンゴノキ抽出物は優れた抗肥満作用を有すると考えられた.一方で,関与成分であるエラグ酸では抗肥満作用が認められなかったことから,アフリカマンゴノキ抽出物で見られた抗肥満作用には,エラグ酸以外の成分が関与している可能性が考えられた.