目的:ハトムギ全粒熱水抽出エキス(Coix-seed Reactive Derivatives: CRD)の線維芽細胞の増殖ならびにコラーゲン産生に及ぼす影響について検討した.
方法:ヒト線維芽細胞に各種CRD濃度(0.00001%, 0.0001%, 0.001%, 0.01%, 0.1%, 1%)を添加し,細胞数ならびにコラーゲン産生量の変化を測定した.
結果:CRD添加により線維芽細胞数は増加し,CRD添加濃度が0.0001%の時に約1.7倍とピークを示し,以降減少した.一方,線維芽細胞の細胞外基質中のコラーゲンは,CRD添加濃度が高くなるにしたがって増加し,添加濃度が0.1%以上で急増した.以上より,CRDは線維芽細胞の増殖とコラーゲン産生を増加させる働きを有することが示唆された.
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