抄録
21 世紀は Quality of Life (QOL) の世紀であると思います.QOL には広範かつ深遠な意味があり,「生命の質」「生活の質」その他種々の日本語訳が試みられていますが未だ完璧な日本語訳はなされておらず,内容的には「人生に対する価値観」などが理解しやすいと筆者は考えております.他方,補完代替医療の評価方法として,QOL 評価は非常に有用と考えられます.なぜなら,QOL も補完代替医療も人間を総体として評価することが基本であり,しかも数量化困難な主観的要素を客観的数量的に表現して評価しようとする困難な課題に,共に立ち向かっているからです.近年の細分化された分析的医療を,総合的全人的医療である補完代替医療が文字通り補完することにより,数多くの臨床現場で患者さんの QOL 向上が期待できます.