日本補完代替医療学会誌
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総説
補完代替医療としての笑い
高柳 和江
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2007 年 4 巻 2 号 p. 51-57

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抄録

医学文献では笑いについての科学的研究が少ないが,人間のコミュニケーションには大切である.補完代替医療では,笑いは特筆された存在である.上手に使うと,状態を軽くして,患者家族,介護者そして医療提供者との間の連携を強くするが,ブラックユーモアなどは,時に鬱の患者さんに,反対の効果をもたらす可能性もあるリスクの高い戦略である.
多くの患者さんは苦しみを抱えていて,笑おうと思っても笑う状況にない.補完代替医療での笑いとはこういう人たちが本当に心から笑えるような場と空気を提供し笑いをひきだすことで精神的・身体的効果を得ることにある.
I. 総説で笑いの中枢と回路,笑いと表情,笑いによるからだの動き,笑いの発達段階などを俯瞰した後,II. 具体的な補完代替医療として,病気の軽快を目的とした試みや方法を述べ,III. 現場での取り組みとして,著者が行っている笑い療法士について紹介する.

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© 2007 日本補完代替医療学会
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