2024 年 48 巻 1 号 p. 57-70
本研究は,包括的業績管理システムの診断的あるいはインタラクティブな運用の効果がトップ・マネジメント–マネジャー間の情報伝達プロセス(非公式的情報交換の頻度,あるいは情報交換の内容)によって異なるのかについて検討している。郵送質問票調査に基づく分析の結果,非公式的な情報交換は,包括的PMSを診断的に運用することによる効果を補完する一方,包括的PMSをインタラクティブに運用することによる効果を阻害してしまうこと,および包括的PMSの診断的に運用する際には全社戦略に適合的な内容を伝達することで,マネジャーの全体最適となる意思決定を促進することが示された。