強迫症は日常生活あるいは社会生活において支障をきたすほどの強迫観念に駆られたり,強迫行為を繰り返したりする精神疾患であり,幼少期もしくは青年期に発症することが多い.強迫症が引き起こされる機序や治療によって症状が改善される機序については多くの仮説が立てられているが,はっきりとしない点も多く,脳画像研究が盛んに行われている.本稿では,強迫症の概要説明,強迫症の病態を説明する脳神経回路である皮質–線条体–視床–皮質回路(CTSC回路)について概説し,子どもの強迫症を対象とした脳画像研究を紹介する.また,千葉大学子どものこころと発達教育研究センターにおける最近の自閉スペクトラム症を併存した強迫症患者を対象とした脳画像研究,国際共同研究などについて紹介する.