大阪大学大学院連合小児発達学研究科では,博士論文の要件として査読付きの学術誌等への論文受理が求められているが,そのための研究計画の立案や論文執筆には過去の文献の検索が不可欠である.しかし,検索方法を体系的に学ぶ機会は限られており,効率的な検索スキルの習得は大学院生にとって重要な課題である.本稿では,これまで論文執筆経験の少ない修士課程や博士前期課程の大学院生を主な対象として,主要な文献データベースの特徴とPubMedの基本的な検索方法を解説する.さらに,検索タグやブール演算子,ワイルドカードの活用など,検索精度を高めるための実践的な工夫も紹介する.本稿は,博士前期課程の導入科目「研究基礎技法M」における講義「文献検索の基礎」を基に再構成したものであり,学位論文作成に向けた効率的な情報収集の一助となることを目的としている.