子どものこころと脳の発達
Online ISSN : 2435-8819
Print ISSN : 2185-1417
総説
大規模データから知見を導く
西村 倫子
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2025 年 16 巻 1 号 p. 70-74

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抄録

近年,様々な学術領域において量的データを用いた実証研究が重要性を増しており,大規模データや縦断データを活用する研究が進められている.本稿では,分野を超えて広く用いられる質問票調査に焦点を当て,調査設計やデータの取り扱い等の計画についてポイントを整理する.調査設計には,チーム結成,予算確保,インフォームドコンセント,問い合わせ対応,調査方法の選定,調査票作成,設問設定,項目文の記述,データ入力が含まれる.情報管理とセキュリティは,電子化の普及に伴い重要度が増しており,特に機密性,完全性,可用性などが重視される.情報を分析する際は,データの性質を理解し,適切な手法で行うことが重要であり,これは既存のデータ利用でも同様である.このような設問設計やデータ管理,情報倫理などの各側面を総合的に整備することで,調査研究の信頼性と妥当性を高めることが可能である.

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© 2025 大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科
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