Journal of Computer Chemistry, Japan
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研究論文
放射性物質の滞留半減期関数
八木 徹神部 順子中山 榮子長嶋 雲兵青山 智夫
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2013 年 12 巻 2 号 p. 122-132

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抄録
環境中の放射性物質の半減期,滞留半減期の計算法を明らかにした.滞留半減期は放射性物質の移動を示す指標であり,期間により正負の値を取る.効果を実例で示すため,福島県と東京都の2地点の空間線量率測定値を用いて滞留半減期を計算した.その処理中でFourier変換により空間線量率の変化の中の低・高周波現象を分離した.分離された低周波成分から滞留半減期の期間ごとのベクトル(関数)を計算した.その関数は春の到来と伴に大気の流動が大きくなり,放射性物質が移動することを示した.
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© 2013 日本コンピュータ化学会
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