2024 年 12 巻 p. 5-14
【目的】糖尿病患者に携わる看護師のアドバンス・ケア・プランニング(advance care planning,以下ACP)における「行動」ならびに「行動意図」について,計画的行動理論に基づいて生成された影響要因である「態度」「主観的規範」「促進要因(概念的知識および介入スキル知識)」「抑制要因(障壁)」との関連性を検証する。
【方法】糖尿病看護認定看護師が所属する137病院の認定看護師1名/病院と糖尿病看護に携わる看護師5名/病院,計822名のうち合意の得られたものを対象とした。調査票は計画的行動理論を基に作成した。ACPの「行動意図」と「行動」を従属変数,影響要因を独立変数とした重回帰分析を行った。
【結果】「行動意図」に影響していた因子は「介入スキルの知識」(β=.313,p=.001),「態度」(β=.238,p=.009),「概念的知識」(β=−.185,p=.022)であった。
【結論】糖尿病患者に携わる看護師のACPの「行動意図」には,「介入スキルの知識」「態度」「概念的知識」が有意に影響を与えていた。