主催: 電気関係学会九州支部連合会
経済性、環境保全を考慮した新しい公共交通機関の輸送システムとして、我々は架線レス駆動方式の装置を提案している。この装置は一つの構造のままで、リニア変圧器による給電とリニアモータによる加減速走行の二種の動作機能をコンバータ動作の切り替えによって行うことができるものである。 本論文では、有限要素法解析ソフトを用いて行った三次元周波数解析と二次元過渡応答解析の両結果の差異の小ささの確認後、収束性の早さから二次元過渡応答解析を用いて、地上一次型リニアモータ動作の特性としての停止時及び走行時における二次電流制御の各巻線の電圧特性と車両側巻線電力について述べる。