抄録
日本の水処理技術は塩素による手法が主流である。しかし、塩素は発癌性物質を生成するため、塩素に代わる安価な処理技術が求められている。そこで、本研究では、多孔質ガラス膜を用いた水中オゾナイザーの開発を行った。被処理水と接する膜の内部で放電を発生させることで生成したオゾンを直接水と反応させることができ、安価で効率良く水処理が行える。同オゾナイザーは、細孔径50μmの多孔質膜と膜上に配置したメッシュ状電極からなる。メッシュ電極は気相側、メッシュ電極の存在しない膜側は液相である。酸素を供給してオゾンを生成し、水中からの廃オゾンを測定した。その結果、印加電圧にほぼ比例してオゾンの生成量が増えることが確認された。