ジャガイモの加工特性への関与が考えられるα-アミラーゼをジャガイモ塊茎から精製し,その性状およびジャガイモの物性への影響を調べた。アフィニティークロマトグラフィーおよびゲル濾過クロマトグラフィーにより得られた精製α-アミラーゼを二次元電気泳動に供したところ,48 kDa,pI 5.8と42 kDa,pI 5.8および6.1のタンパク質スポットが確認され,42 kDa, pI 5.8のタンパク質についてN末端アミノ酸配列を解析したところ,既知のα-アミラーゼとの類似性を示した。また精製α-アミラーゼは,pH 6.0および50℃で最大活性を示し,Hg2+およびAg+にて活性は阻害され,60℃においても20%の残存活性を示した。さらに精製α-アミラーゼ処理により,未処理に対して付着性が70%増加したことから,ジャガイモの加熱調理過程におけるα-アミラーゼの作用が考えられた。