抄録
近年,数百Mbpsを超える映像や音声などの情報を伝送するために,送受信に複数のアンテナを利用した,MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)伝送技術が注目されている.MIMO伝送では,受信機において複雑な信号処理を行なうことによって空間的に多重化された信号の検出及び復号を行っており,精度や演算量を考慮したさまざまな干渉キャンセラが提案されている.本研究では,その中でもQR分解を用いたK-best,およびK-bestを改良した手法であるModified K-best,ASESSアルゴリズムに着目し,演算量と精度の観点から評価を行う.