抄録
本研究は、大気圧合成空気(N2:79%,O2:21%)に地球温暖化ガスのCO2を0から2.0%の範囲で混合した供試ガスの負極性火花破壊電圧および火花破壊過程を調べ、正極性のものと比較検討した。
供試ギャップは、直径0.5cmの先端を半球状に仕上げた黄銅棒電極と、直径40cmの銅平板電極をギャップ長6.25cmで垂直に配置したものである。
負極性の場合は、CO2濃度を0から1.0%増加した時、火花破壊電圧は88.1から74.5kV僅かに減少した。一方、正極性の場合は、CO2濃度を0.75から0.76%と僅かに増加すると、火花破壊電圧は55.4から33.6kVへ急激に低下した。