大気中負極性直流電界ギャップでの負ストリーマのパルスレーザ誘導

抄録

大気圧空気中でコロナ開始電圧以下での負極性直流棒対平板ギャップ(ギャップ長2.0[cm])にパルスレーザを照射して、負ストリーマを誘導した。レーザ照射位置を変化させ、負ストリーマの発光形態と電流波形、正イオンドリフト速度を計測した。
コロナ開始電圧Vc=8.4[kV]より低い印加電圧Va=7.8[kV]で、棒電極先端から0.2～1.8 [cm]範囲離れた位置をレーザ照射した。その結果、単一誘導負ストリーマの電流値は、レーザ照射なく発生したトリチェルパルスの電流値に比べて約4倍大きく約420[μA]であった。また、レーザの照射位置の変化による誘導負ストリーマの電流の大きさは、あまり変化しなかった。