抄録
世界に存在するあらゆる文字の中でも、東洋の国で用いられる文字は複雑な形と多様な文字種を持つものが多く、機械による文字認識が困難である。モンゴル国の伝統的な文字である蒙古文字も、その一つである。そのため、文字の電子化が遅れ、現在はモンゴル国でも一部の使用にとどまっている。本研究では、蒙古文字電子化の一環として、蒙古文字の文書を対象とした文字認識システムの研究開発を行う。蒙古文字は、基本的に単語ごとに文字がつながっており、文字としての切り出しが困難である。そこで、文字をつなぐ線を消去し、切り出される文字パーツをパターン認識した後で、それらを組み合わせて文字として認識するという方法を提案する。