抄録
高分子形燃料電池は、クリーンな発電であることから、携帯機器などへの応用が検討されている。しかし、白金電極の一酸化炭素による被毒の影響があるために、燃料に高純度水素（７Ｎ）を用いる必要がある。そこで、メタノールや低純度水素に対しても一酸化炭素による被毒の影響の少ないアノード材料の提案が必要になる。一般には白金ルテニウム合金電極が用いられるが、その性能は必ずしも十分ではない。そこで本研究では、白金ルテニウム合金電極にかわるアノード材料として、白金セリア複合アノード材料を提案し、その高性能化を試みたのでその結果を報告する。
