抄録
現代社会はストレス社会と呼ばれ、様々なシーンで、ストレスによる障害が生じている。たとえば、車・列車・航空機関など各種交通機関の運転、各種工場・プラント内の作業・操業、災害現場の救助活動などの場面において、ストレスや疲れを原因とする事故がある。そこで本研究では、簡単でなおかつ客観性のあるストレス尺度の測定方法として、まぶたの動きに注目し、高速度カメラを用いて瞬きの開閉速度を測定し、精神的・肉体的疲労度との相関関係を調べた。内部状態の客観的データとして脳波の測定を同時に行い、脳波との関連性についても調べることで、疲れやストレスと瞬きの開閉速度の相関性についての調査を行う。