抄録
今日、太陽光、風力、波力、地熱と言ったいわゆるクリーンエネルギーの開発が行われているが、未だ十分とは言えない。大きな問題の一つに「希薄、気まま」と言った問題がある。
しかしながら、世界的な動向として、太陽光発電と風力発電に対する期待は、ますます大きくなっている。その中で風力発電は、風速に応じて発電電圧が変動する厄介な問題がある。これに対し、筆者らは単相用の磁束制御形可変リアクトルを提案し、これを3台用いて誘導発電機の電圧制御を可能にした。
本稿では、三相交流の特徴を生かした磁束制御形可変リアクトルについて検討した結果、単相では得られない制御性が得られたのでその概要を報告する。