抄録
古くから雷が落ちた所では作物がよく成長すると言われているように、電気と植物には何らかの関係があると考えられている。そこで、私達はパルスパワーを用いて球根へ電圧を印加することにより、発芽にどのような影響を与えるのかを実験的に調べた。実験試料として、グラジオラスの球根を使用した。実験では、パルス発生器でパルス電圧を発生させ、針電極を用いて球根にパルス電圧を印加した。電圧、印加回数、パルス幅をそれぞれ変化させ、発芽への影響を調べた。全体として、パルス電圧を印加した球根の方が早めに発芽するという傾向が見られた。また、印加回数変化において、印加回数が多いほど早く発芽するという結果が得られた。