抄録
近年の環境問題の一つとして、室内環境汚染が挙げられるがこの問題に対し、我々の研究室は、室内での空気改善に着目した。そのため、放電プラズマによる空気中のガス状汚染物質の除去、特に、負極性スプレッドコロナ放電を用いたトルエン処理特性の研究を行うことをコンセプトに研究を行っている。現在、私たちの研究室では、「パラレルタイプ」の放電極による「負極性スプレッドコロナ放電」の研究に取り組んでいる。この放電の特徴としては、正極性ストリーマ放電に比べ安定していて、発生する放電の電離域も広く得られる等が挙げられる。この放電極に負極性の高電圧を印加した時の、負極性スプッレドコロナ放電の放電特性を測定した。