抄録
市場流通のある植物の栽培において,その収穫時期や収穫量は栽培計画を立てる上で非常に重要であり,LEDやランプを用いた工場栽培が実用化されているが,ランニングコストの増加,栽培種目が少数であるといった欠点を持っている.現在,高電圧パルスパワーを利用した植物への応用が試みられており,椎茸の収穫量の増加や植物の球根への印加による成長促進といった報告がなされている.これらは,コストも先と比較し少なく,大きな実用化の可能性を持っている.本研究では,市場流通のあるにんにくに高電圧パルスパワーを印加し,その成長効果を確認した.また,植物への印加を目的としたタイマー制御可能なパルスパワー発生装置を開発した.