抄録
電気二重層キャパシタ(EDLC: Electric double layer capacitor)は大電流充放電が可能で理論上劣化しないため、電気自動車などの始動用電源としての応用が期待されている。しかし、商用化されているEDLCは過電圧や高温使用などにより劣化することが確認されている。本研究では、円筒型EDLCを用いて過電圧印加における充放電試験を行い、静電容量や内部抵抗の変化と自己発熱温度の関係性の検討を行った。その結果、静電容量は減少し、内部抵抗は増加することが分かった。また、印加電圧の増加に伴い、静電容量の減少率及び内部抵抗の増加率は大きくなり、自己発熱温度も上昇することを確認した。