抄録
色素増感太陽電池における色素の特性はセルの光吸収領域を定めることとなり、結果として得られる電流値も規定することとなる。その為、色素の純度はセル特性に大きな影響を及ぼす。 本研究では、Sephadex LH-20を用いたゲルろ過カラムクロマトグラフィーと、pH滴定法を用いた結合異性体の分離による色素精製を行い、Black dyeの純度とセル特性の相関について考察を行った。1H-NMR、吸光度測定による色素精製前後の色素純度について評価を行い、その結果Black dyeの精製に成功し、セル特性の著しい向上が確認された。