抄録
多量の細胞中から目的の細胞を分離することは、再生医療や細胞工学等の分野で重要である。我々は、制御の容易な電気的手法であり、溶液の電気分解等を避ける事の出来る交流を用いる誘電泳動を利用した装置の開発を検討してきた。これまでに、平面電気四重極を用いた誘電泳動により、赤血球の捕捉・流動方向の制御が可能であることを明らかにしている。今回は、他の細胞への適用を検討するため、トリプシン処理により分離した骨芽細胞の捕捉・流動方向の制御実験を行った。2種類の電極間隔のデバイスそれぞれの補足実験の結果から骨芽細胞の大きさに対する誘電泳動力を見積り、簡単なモデルによる計算結果と比較検討をおこなった。