抄録
我々は、誘電泳動を利用した非接触の細胞操作システムの実現を目指している。生理食塩水や培養液中の細胞では周囲溶液の導電率が大きいため負の誘電泳動が生じやすい。負の誘電泳動を用いて細胞を捕捉、操作するには電界の極小点を作る必要があり、電気四重極を用いる。四重極電極の各電極電位を変化させることで電界の極小点の位置を変化させ細胞の捕捉位置を変化させることを試みた。ガラス基板上に形成した電極間隔50μmの平面電気四重極と深さ30μmのシリコン樹脂製流路を組み合わせた装置において電極間で赤血球の捕捉位置を変化させることが可能であることを示した。