抄録
近年、インクジェット技術は一般の記録は勿論それ以外の分野においても実用化がなされる兆しが伺えるようになった。例えば、インクジェット技術を応用した骨の再生などがある。この傾向は、もっと多分野に亘っていくものと思われる。つまり記録対象物体として多種多様なものが推測される。我々は、インクジェット技術のさらなる精密な記録を念頭において基礎的な検討を行った。これは記録対象物体が平面から多面体を想定した場合の良好な記録状態を見出すためである。今回は、精密な記録としてはナノスケールなどではなく1~2mm程度を想定している。本稿では、そのための基礎的な検討結果について述べている。