抄録
近年、地球を取り巻く環境の悪化から諸技術の再検討が迫られている。その一例として、塗装関係においては、自動車などに使用されている有機溶剤系塗料から水性系塗料を使用する方向へと変化を見せている。現在、インクジェット技術においては、飛翔させるインクとしては水性系インクが主流をなしているが、これからに使用されるノズルの内径は極めて細い。一方、静電形インクジェットとの特徴の一つに比較的、内径の太いノズルが使用可能である。ここでは、インクジェット発生装置やインクの開発などが重要な課題となってくる。本稿では、水性インクを適用することを念頭に置いたインクジェット飛翔の極めて基礎的な検討を行ったので報告する。