抄録
CT画像などの医用画像を用いた画像診断は,疾患やその前兆を発見する手段として重要である.画像診断手法の高情報化が進む一方で,診断画像数の増大,診断スキルの高度化など,医師への負担も増大し,疲労による疾患の見落とし等の原因になることも考えられる.本研究では,大量の医用画像を診断する際に,注意喚起や疲労低減のために,画像から得られる情報を音データによって提示することで,診断を支援することのできるシステムの開発に取り組んでいる.本発表では,対象画像の画像特徴や複数画像間の差分から音データを生成し出力する手法について検討する.また,この手法のためのユーザインタフェースについて述べる.