抄録
第1沿面コロナの残留電荷が存在する場合の第二沿面コロナを、アクリル板の厚さを種々変化させて、イメージインテンシファイアを装着したデジタルカメラで観測した結果、第2沿面コロナは第1沿面コロナの外側に進展し、アクリル板の厚さの増加とともに第二沿面コロナの直径は大きくなることがわかった。さらに第1沿面コロナの残留電荷を考慮して電界計算を行い、第2沿面コロナの進展にともなう電子なだれの励起数が最大になる点と第2沿面コロナの発光強度が最大になる点を比較した。その結果、両者はよく一致することから励起数が最大になる点から第2沿面コロナは進展すると考えられる。