抄録
本報告では、大気中直流準平等電界ギャップ(球-平板:ギャップ長2cm)中に金属粒子(鋼球、直径φ=2[mm])を固定配置し、正極性直流火花破壊電圧に与える金属粒子の位置と帯電電荷量との関係を調べた。金属粒子は、印加電圧15.0kVの静電界場でパルスレーザ電離プラズマの発生イオンを用いて帯電させた。乾燥した大気中に配置した金属粒子の帯電電荷量はレーザの照射回数を増加すると大きくなった。また、金属粒子を約―240pCで帯電させた場合、火花破壊電圧は金属粒子のない場合の50.1kVから24.5kVに低下した。